『相棒 season17』を振り返る

相棒シーズン17

ドラマ『相棒』の17シーズン目が終了しました。

あまりテレビドラマは観ないのですが、『相棒』シリーズと『科捜研の女』シリーズはなぜかずっと視聴しています。

運命の3年目を乗り越え冠城亘が相棒歴4年目に突入した今シーズン。

冠城くんは5年目も迎えられるのか?

青木を加え3人体制になった特命係の関係性、

メインキャラの卒業があるのでは・・・

などなど不安と楽しみを抱えながら毎週視聴していました。

最終回を終え、備忘録がてら各話の感想とともに、シーズン17を振り返りたいと思います。

※ネタバレ注意

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各話あらすじと感想

第1話「ボディ」

国家公安委員の三上冨貴江と家族が死体を隠す話・前編。

冠城くん、勝手に右京さんのクビをかける。

死体探すために建物一軒壊す、さすが特命係・・・。

壊した家の下から死体が見つからなかったときは、心臓がヒュンとなりました。

冠城くんがいつになく焦った顔するもんだから、余計に・・・。

第2話「ボディ~二重の罠」

国家公安委員の三上冨貴江と家族が死体を隠す話・後編。

シーズン開始早々右京さん辞職の危機。

前シーズンからだったか、初回2時間スペシャルではなく2週に分けるスタイルになりましたね。

個人的には、「今年も相棒始まる!」感のある2時間スペシャルの方が好きだったんですけどね。

第3話「辞書の神様」

辞書の編集者が殺された話。

シーズン1に出演されたいた森本レオさんが、別の役で登場しました。

「バズる」連呼する右京さん。

第4話「バクハン」

賭博捜査担当の刑事と、角田課長と、あれやこれやする話。

右京さんと角田課長の対立・・・!?

角田課長卒業では・・・とヒヤヒヤしながら結末を見守りました。

右京さんの揺るぎない正義感や冠城くんとの信頼関係も見える良い話でした。

第5話「計算違いな男」

天文学者の男が人を殺そうとする話。

犯人役の男が何とも憎めないキャラでした。

オチも平和で何より。

前週で予告を見て何となくハリーポッターのスネイプ先生を思い出しました

本編にはスネイプ要素まったくなかったけど。

第6話「ブラックパールの女」

“平成の毒婦”の話。

今シーズンの中でも比較的印象が強かった作品。

この女、今後冠城くんや特命係を危機に陥れることになりそうな気がします・・・。

第7話「うさぎとかめ」

ホームレスと短歌の話。

亀山薫を彷彿とさせる”特命係の亀”が登場。

作中で披露された短歌、

哀れむな 我は孤独に なかりけり

空が我が家 歌が我が友

これが何ともおしゃれだな〜と。

ホームレス歌人の詠んだ歌です。

実はこの短歌も暗号にだった、というオチでしたが、この歌と亀の印象が強すぎて、暗号云々とか談合がどうのこうのという話はあまり記憶に残らず・・・。

第8話「微笑みの研究」

大学教授が呪い殺された話。

正直まったく印象に残っていない・・・。

第9話「刑事一人」

サルウィン共和国から働きに来ていた外国人が襲われる話。

伊丹さん、1人で戦う。

犯人たちにボコボコにされて、もしかしてこの怪我が原因で刑事引退・・・?と三浦刑事引退のときのショックを思い出しました。

「刑事一人」って、伊丹さんが卒業して芹沢刑事が伊丹さんの意志を継いで一人で頑張っていくぞ!!みたいなこと???と・・・。

卒業じゃなくて安心しました。

「サルウィンにいる誰か」を思い浮かべて熱くなる伊丹刑事に長年の相棒ファンとして胸が熱くなりました。

第10話 元旦スペシャル「ディーバ」

来日した世界的歌手が事件に巻き込まれてなんやかんやする話。

2代目相棒・神戸尊も活躍。

特命係を卒業した元相棒が出演してくれるのも、スペシャル!という感じですね。

この話に限ったことではないけれど、冠城くんが犯人と格闘しているシーンを見ると、「あぁ、冠城くん警察官になったんだなぁ・・・」と毎回感心します。

法務省時代は右京さんの背中に隠れていた人とはとても思えない!

第11話「密着特命係24時」

伊丹刑事と芹沢刑事にテレビ番組の密着取材が来る話。

シーズン7に出演されていた袴田吉彦さんが別の役で登場。

オールバック刑事とワイルド刑事、スイーツ芹沢。

芹沢刑事は友達が多いのか友人がよく出てくるけど、遺体で発見されたり事件起こしてたり、何だかな・・・。

第12話「怖い家」

中園参事官の奥さんの知人の引っ越し先で心霊現象が起きてる話。

右京さんはいつになったら幽霊に会えるのか・・・。

第13話「10億分の1」

フリマアプリで知り合った2人の女性が事件に巻き込まれる話。

フリマアプリで稼いでいる女性とか、アプリのやりとりを通して友人になった2人とか、現代社会が反映されているなと。

10年後には、あ~当時はフリマアプリ流行ってたな~とか思うのでしょうか。

第14話「そして妻が消えた」

元キャスターの奥さんが失踪したコメンテーターの夫の話。

奥さん役の東風万智子さんはシーズン8にも出演していたようです。(覚えていなかった・・・)

この話もあまり印象に残っていません・・・。

第15話「99%の女」

”100%の女”だった元検事・倉田映子が弁護士になって再登場。

前回こそ目撃者に偽証を促して辞職する流れになったけれど、この人もこの人なりの正義を強く持っているんだろうなと思える人物です。

犯人たちのもとに1人突撃するのは、助けが入るのだろうとは思いつつもさすがにハラハラしました。

第16話「容疑者 内村完爾」

内村刑事部長が容疑者になる話。

普段は特命係を蔑ろにしたり責任を中園参事官に押し付けたり上からの指示で捜査を云々・・・というイメージの強い内村刑事部長ですが、友人のために動く一面も持ち合わせているんだなぁと見直した回でした。

第17話「倫敦からの刺客」

ロンドンでの右京さんの元相棒・南井が右京さんに刺客を送り込んだ・・・!?という話。

シーズン10に出演されていた池内万作さんが別の役で登場しました。

前回の役もとても印象に残っているけれど、今回の役もサイコパスな演技がすごく良かったです。

最後、南井の過去に触れるシーンもあり、今後また大きな事件で再登場するのでしょうね。

第18話「漂流少年~月本幸子の覚悟」

不法投棄現場で遺体を発見したシナトラ親子に幸子が巻き込まれる話。

右京さんと幸子さん、対立か・・・?と1週間夜しか眠れないくらいドキドキしながら後編を待ちました。

昨年の元旦スペシャルで登場した椎名智弘くんも手紙で名前が登場。

個人的に昨年の元旦スペシャルは歴代元旦スペシャルの中でも上位に入るくらい好きな話でした。

あの話のゲストだった上条喬樹くん、右京さんの言葉に心を動かされているシーンがとても印象的だったので、チーム・トモでいつか再登場してぜひ特命係を助ける役どころにおさまってほしいと思います。

第19話「漂流少年~月本幸子の決断」

月本幸子が大活躍。そして花の里を卒業。

智弘くんから手紙をもらったことや、この話で彬くんに出会ったことで、彼らのような少年たちをそばで助ける仕事に就きたい、と決意したようです。

人を殺そうとしたヤクザの情婦が、罪を償って、やりたいことを見つけて、拠り所を発って歩き出す・・・。

”ついてない女”に起こった13年間の様々な出来事は、この日、”ついている女”へと収束したのですね。

寂しいですが、とても感慨深いものがあります。

花の里の女将として出演する機会はなくなりますが、いつか夢を叶えて、新たな立場で特命係の前に帰ってきてほしいです。

第20話 最終巻2時間スペシャル「新世界より」

未来から来た少年少女とパンデミックの話。

予告を見たとき、シーズン7の亀山薫卒業回を思い出しました。

実際の話は、”パンデミック感”はほぼなし。

残念ながらあまり印象に残らない最終回でした。

まとめ

今シーズンでまず思い出されるのは、元相棒の”出番”が多かったなということ。

神戸くんは元旦スペシャルに出演、亀山くんは名前こそ出ていないものの存在を連想させるキーワードの登場が2回ありました。

そして特に印象的だったのは、第1話・第2話で甲斐さんが「出来の悪い子ほどかわいい」「再チャレンジすることをすすめたいと思う」と息子・カイトを思い浮かべるシーン。

回想でカイトの姿が映ることは別のシーズンでもありましたが、こうして明らかにカイトを指した発言があるのは何だかドキッとします。

カイトが逮捕され懲戒免職になった上、カイト役の成宮さんも芸能界を引退されてしまっているので、何となく表立って名前を出すことを躊躇ってしまうところがありましたが、こうして番組スタッフがカイトの存在をなかったことにしないでいてくれるのは本当に嬉しいです。

甲斐さんからカイトへのメッセージのように、成宮さんにもまた芸能界に戻ってきて欲しいなぁ・・・と密かに願っています。

そして大きな出来事が、月本幸子の卒業。

角田課長、伊丹刑事と、卒業フラグを見事へし折ってくれて安心していたところに、まさかの・・・。

花の里でのやりとりがもう見られないと思うと本当に寂しいですが、新たな目標を見つけて一歩踏み出す幸子さんを、応援しなければ。

アイドルのグループ脱退とか役者の降板を「卒業」と呼ぶことに少し違和感を覚えている私ですが、幸子さんの卒業はまさに「卒業」と呼ぶにふさわしい門出なのではないかと思いました。

冠城亘も無事に4年目を終えました。

2代目相棒の神戸尊、3代目相棒の甲斐享は、共に3年で特命係を去っているので、4年目があること自体ちょっとした異例ですよね。

この先はいつ特命係を去ることになるのかまったく予想できないので、毎シーズン冠城くんの進退に怯えることになりそうです・・・(笑)

シーズン17も楽しませてもらいました。

過去に登場した人物の再登場エピソードは印象に残りましたが、反対に新しいエピソードはあまり印象に残らないものも多かったかなと思います。

元旦スペシャルや最終回スペシャルも、個人的には今ひとつという感じでした・・・。

来シーズンでは、花の里に代わる特命係の憩いの場はどこになるのか、ブラックパールの女や南井の再登場、今シーズンは登場しなかった陣川くんの刑事としての活躍などなど、期待して楽しみに待ちたいと思います。

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